いのきちおやじのひとりごと「日曜日のむずむず 10」

 

 

いのきちおやじ

餓鬼は餓鬼なりに知恵を出す

 しばらくお休みをした。理由は繁忙期突入によるあたふた状態による。それが毎年2月中旬から桜が散る頃まで続く。今年は桜の開花時期が例年より少々遅れたが、やはり同じように長引いた。結構なことである。

 今年は井の頭公園の桜を敬遠してしまった。観にいったのは、独立行政法人宇宙航空研究開発機構の本社構内と神代植物園と新宿御苑である。宇宙航空研究開発機構は、神代植物園に行く途中、桜を一般公開していますとの看板につられて入ったのだが、いまいちでした。そのまま神代植物園に。ここはやはり植物公園だけにいろいろな桜がそろっていてまあまあ。こんな風に元気なく書いてしまうのは、その次の週に行った新宿御苑のせいである。ここの桜はすごい。いろいろな種類の桜がある。好きな大島桜も沢山あり、さすが御苑。

 実は御苑には50年以上前になる思い出がある。小学3,4年の頃、当時千駄ヶ谷に住んでいた僕は、悪がき連中に誘われて、始発電車が走らない薄暗い時分に、千駄ヶ谷駅北側にある御苑の高い塀を乗り越えて、かぶと虫採りに精を出した。塀は高い棒状のコンクリートが並ぶ、えらく登りづらいものなのだが、餓鬼は餓鬼なりに知恵を出し、協力しあって乗り越えた。子どもの頃に、スリルを味わい、知恵を出し、協力し合うことを知った。これが大事なんだよなと、御苑の花見のついでに思い出した。

(つづく)